大島でできそうなこと 〜 河原晴馬くんが描く未来 〜

Magazine
2023.11.02

今回は2023年7月に伊豆大島に移住してきたばかりの現役高校生であり、WELAGOスタッフとしても活動している河原晴馬くんの記事です。

なんとなく離島に興味を持ち、1週間ほど伊豆大島に滞在しようとシェアハウス「伊豆大島クエストハウス」に問い合わせてから、あれよあれよという間に島への移住まで決断してしまった彼が描く大島の未来をご覧ください。

その前に、移住を決断するに至った1週間滞在レポートもご紹介しておきます。

『ゼロ高等学院生の1週間伊豆大島探究記』

河原晴馬さんは堀江貴文さんが主催する通信制高校『ゼロ高等学院』の3年生。今回、思い立って伊豆大島に1週間滞在をしました。滞在中に彼が見つけた今後のやりたいこと、島で出会った人々との交流を通じて感じたことについてのレポートをお届けします。

また、11月22日に「OTEMACHI KORTO」(東京・大手町)にて開催するMeetup「san-bashi #2」では、話題提供×モデレーターを務める予定なので、こちらのイベントもぜひチェックしてみてください!

東京諸島好きが集まるMeetup 「san-bashi #2」

多働海域コミュニティ・WELAGOでは、コミュニティづくりのアクションとしてのイベントを定期開催しています。今回は9月に開催し好評を得たミートアップの第二弾。新たなコンテンツとして、様々な領域で活躍するプレイヤーをお呼びするトークを企画しました。ぜひお気軽にご参加ください。

はじめに

はじめまして私は2023年7月に伊豆大島に移住した高校生です。この素敵な土地で大きな可能性が広がっているのを感じています。自然が豊かで、観光スポットも多い一方で、まだまだ手のついてない“余白”もあると実感しており、やってみたいことがたくさんあります。

そこで、この伊豆大島で何ができるか、ワクワクする未来を描くためのアイデアを10個考えました。

目次

01 : 島の特産品を取り扱った観光農園
02 : 通信制高校の伊豆大島キャンパスを作る
03 : NFTを用いた共創型の投資スキームで一次産業を強靭化する
04 : 島外の人が気軽に島で仕事が受けられる体制を整える
05 : 移住のハードルを下げる大島シェアハウス!
06 : スモールラグジュアリーホテルを創ろう!
07 : 離島共創型NFTプロジェクト「ReTalken」
08 : 耕作放棄地を使って伊豆大島畑DAOを作る
09 : 荒れ地を開墾し、星空が美しいキャンプ場を作る
10 : 不動産、農業、観光の融合プロジェクト

01 : 島の特産品を取り扱った観光農園

耕作放棄地を生かし、農業と観光体験を一体にした、革新的な観光農園

伊豆大島は自然の美しさが魅力的な場所であり、その地での新しい観光体験を生み出すチャンスが広がっています。このプロジェクトでは、伊豆大島に多く存在する耕作放棄地を活用し、島の特産品をフィーチャーした観光農園を立ち上げます。これによって、農業が持つ高い利益率を活かし、観光と地域資源を巧妙に結びつけることが可能です。

訪れる観光客には、地元で採れた新鮮な野菜や果物の収穫体験はもちろん、それを使った料理教室や製品作りのワークショップなど、多角的な体験を提供します。これにより、観光客は伊豆大島の特色と文化を深く知ることができ、地域経済にも貢献する仕組みを構築します。

このプロジェクトは、耕作放棄地の再生と地域の資源を活かす点で、持続可能な観光と地域発展に貢献するものとなります。

02 : 通信制高校の伊豆大島キャンパスを作る

教育で島を活性化!都内から2時間の離島に通信制高校のキャンパスを作る

伊豆大島は、豊かな自然環境が魅力の一つですが、そこには教育の新たな舞台を創る可能性があります。このプロジェクトでは、伊豆大島に通信制高校の新キャンパスを設立することで、教育面から地域を活性化します。

想像してみてください。廃校となった建物が再び学びの場として輝き始める。スクーリングでコンスタントに生徒たちが島を訪れ、地域との交流が生まれる。その過程で、島での教員やスタッフも雇用される。それが、このプロジェクトで目指すビジョンです。

島は東京都心からわずか2時間。スクーリングの際は、大自然の中で学びながら観光も楽しめる。これにより、伊豆大島の地域資源が最大限に活かされるとともに、教育で地域社会に新たな活力をもたらします。

このプロジェクトは、教育と地域資源をうまく組み合わせ、持続可能な地域活性化に貢献する可能性を秘めています。

03 : NFTを用いた共創型の投資スキームで一次産業を強靭化する

先端技術NFTで地域の一次産業をリブートし、観光まで変革

伊豆大島の一次産業の未来は先端技術と密接に結びつくはずです。このプロジェクトでは、ブロックチェーン技術の一種であるNFT(非代替性トークン)を用いた共創型の投資スキームを導入し、一次産業を革新的に強靭化します。

一次産業が強ければ、それが地域の観光にも好影響を与えることは明白です。地域の産業が安定していれば、観光客が楽しめる新しいコンテンツや体験が次々と生まれる。そして、NFTを用いることで、これらの産業に投資する仕組みをより透明で確かなものにします。

この先端技術の投資スキームによって、地域コミュニティはその土地の農産物や漁業、そして地域の自然や文化といった資源に投資し、継続的な成長と発展を目指すことができます。地元産業の成長は観光にも直結し、観光が更に地域産業を後押しする、良いスパイラルが生まれるのです。

先端技術と地域の力を結びつけ、持続可能な未来を築き上げましょう。このプロジェクトは、その先駆けとなる存在です。

04 : 島外の人が気軽に島で仕事が受けられる体制を整える

観光でくるなら一緒に働こう!伊豆大島で、スキマ時間を活用して地域を支える新しい働き方を提案

労働力不足は多くの地域で顕著な問題ですが、特に伊豆大島においてその影響が深刻です。そこで、観光客や旅人が長期・短期で働ける体制を整えることが人材不足問題の解決策の一つになります。

これは単なる労働力確保ではありません。観光客や旅人が地元で働くことで、地域との新しい形のつながりを生み出し、多様な人々との交流が生まれる可能性があります。それが地域の活性化にもつながります。

働く場所や業種も多様。観光施設での短期雇用から、地域の農業や漁業、イベント運営まで、スキマ時間でできる仕事はたくさんあります。システムはオンラインで管理され、どこでも仕事を探し、申し込むことができます。

このプロジェクトは、観光と働く場をつなげることで、地域が直面する労働力不足を一石二鳥で解消する新しい試みです。このプロジェクトは島外の観光客とともに、スキマ時間を活用して伊豆大島の未来を一緒に創り出す体験なのです。

05 : 移住のハードルを下げる大島シェアハウス!

経済的な負担を減らしつつ、コミュニティと繋がりながら暮らすカジュアルな移住スタイル

伊豆大島、実は住居用の家が不足していることをご存じでしょうか?そして移住の初期費用、一人暮らしの孤独感も大きなハードルです。ここで提案するのは大島シェアハウスプロジェクトの運営です。このプロジェクトが目指すのは、経済的負担を減らし、一緒に暮らす仲間と新しいコミュニティを作ること。

シェアハウスは、複数の人が一つの家やアパートメントを共有する住居形態ですが、このプロジェクトではそれ以上の価値を提供します。交流のハブとなり、地域コミュニティにスムーズに参加できる環境を整えます。もちろん、プライバシーも保障。各部屋は個別に鍵がかかり、共有スペースでは地域の人々や他のシェアメンバーと交流ができます。新しい生活の形、新しい地域づくりの形。一緒に大島で新たな未来を築きませんか?

06 : スモールラグジュアリーホテルを創ろう!

伊豆大島で新たな高級観光の拠点を築く—地元の魅力とハイクオリティのホスピタリティで独自のラグジュアリー体験を提供

伊豆大島には美しい自然と独自の文化がありますが、高級ホテルの供給が不足している現状があります。そこで提案するのが「スモールラグジュアリーホテル」。このプロジェクトは、高級ホテルが少ないための市場ニッチを埋め、地域に利益を還元する新たな事業です。

ホテルは地域の素材や文化を活かし、地域性を重視した内装やサービスを提供。伊豆大島ならではのホスピタリティを表現し、さらには地元の人材を積極的に採用し、プロフェッショナルなホスピタリティ人材を育成します。

このホテルが成功すれば、利益は地域経済に還元され、さらなる観光資源となるでしょう。地域が持つ豊かな資源を最大限に活用し、地域と訪れる富裕層に新たな価値を提供できるのがこのプロジェクトです。

07 : 離島共創型NFTプロジェクト「ReTalken」

離島とテクノロジーが交錯する未来型コミュニティ「ReTalken」で、伊豆大島をあなたの第二の活動拠点に

一度しか訪れない観光地としてではなく、何度も戻りたくなる活動の場として伊豆大島を体験してみませんか?「ReTalken」は、そのための革新的なプロジェクトです。このNFT(ノン・ファンギブル・トークン)プロジェクトでは、各参加者が島で行われるイベントや活動に貢献することで、デジタルな「証」を得ることができます。

例えば、ビーチクリーンや地域イベントに参加したり、地元のビジネスと連携したりすると、その功績はNFTとして記録されていきます。これにより、参加者は次回の訪問で特典を享受できたり、より深く地域と連携できるようになります。

さらに、「ReTalken」はオンラインコミュニティも形成します。島に物理的にいない期間も、オンラインで繋がり続けることができます。つまり、このプロジェクトで作るコミュニティは、ただの観光地を超えた、持続可能で魅力的な第二の活動拠点を提供します。それは観光ではなく、一つの「生活」そのもの。興味が湧いたら、ぜひこのコミュニティで、新しい伊豆大島の魅力を共に発見しましょう。

08 : 耕作放棄地を使って伊豆大島畑DAOを作る

農地再生と地域参加、手を組んで未来を耕しませんか?伊豆大島畑DAOが、耕作放棄地の新しい可能性を探求します

耕作放棄地—この問題に直面しているのは伊豆大島だけでなく、日本全国です。この「伊豆大島畑DAO」プロジェクトはこの課題に挑戦します。DAO(分散型自律組織)の枠組みを用いて、島内外の人々が参加できる新しい運営モデルです。資源を効率的に活用するため、地域コミュニティと一体となりながら、組織的な運営を行います。

全てを一人でやるのは確かに困難。だからこそ、このプロジェクトは多くの人々の力を借りて、耕作放棄地を再生し、多様な農業プロジェクトや地域イベントに活用する予定です。そして、参加者は作物の収益や地域イベントの成功に応じてリワードを得ることができます。

このプロジェクトが目指すのは、ただの農地再生ではありません。

それは一つの地域コミュニティを育み、持続可能な生活基盤を作ること。耕作放棄地が再び「生きた土地」となるその瞬間を一緒に作り上げられるプロジェクトです。

09 : 荒れ地を開墾し、星空が美しいキャンプ場を作る

星座を数えながら心が満ちる―そんな最高のアウトドア体験を伊豆大島で実現しませんか?

伊豆大島はその自然美で多くの観光客を引きつけていますが、夏季に集中するこの流れを変える新しい提案が必要です。そこで考えたのが、美しい星空が楽しめるキャンプ場の設立です。島の未開発地を利用し、基本的なキャンプ設備と星座観察に特化した施設を作ります。このプロジェクトでは、地元の自然資源を活かしつつ、夏以外のシーズンでも観光客に魅力を感じてもらえる場所を創出します。

星空観察は専門のガイドによる解説も行い、大人から子供まで楽しめる教育的な要素も取り入れます。さらに、地元の食材を使ったキャンプ食や、天体観測用のテレスコープのレンタルなど、多角的なサービスを提供します。このようにして、伊豆大島の観光資源を年間を通して、より多くの人々に楽しんでもらいたいと考えています。

このプロジェクトは地域と観光客、そして美しい夜空とを繋げる架け橋となるでしょう。夜の静寂と星々のきらめきに包まれながら体験する伊豆大島の魅力はきっと素敵なはずです。

10 : 不動産、農業、観光の融合プロジェクト

伊豆大島で、農業、不動産、観光を組み合わせ、新しい雇用と活気を生み出します

伊豆大島は、その美しい自然と観光資源に恵まれていますが、これらがまだ十分に活用されていないという問題があります。このプロジェクトは、島内の未使用の資源を有効活用し、地域経済と地域社会に新たな活力をもたらす計画です。

・農業: 伊豆大島は一次産業としての農業や花卉類の生産が盛んですが、休耕地も多く存在します。これらの地を観光農園やアグリツーリズム施設として再生します。こうした新規事業は、地元農産物の需要を高めるだけでなく、観光客にも新たな体験価値を提供します。
・不動産: 空き家や未利用の土地が多く見受けられます。これらを修繕し、地元住民と観光客が共用できる施設や、地域に密着した宿泊施設に変えます。これにより、空き家問題が解消され、新たな地域資源として機能します。
・観光: 農業と不動産を活用して生み出される新しい観光資源を最大限に活用します。例えば、朝の農園活動に参加した後、リノベーションされた古民家で昼食をとる、といった独自の観光プログラムを開発します。

この三つの要素が連携して動くことで、持続可能な雇用を生み出し、地域社会に新たな活気をもたらします。このプロジェクトは、伊豆大島の持つ多くのリソースを最大限に活用し、地域産業を全面的に強化する新たな試みです。

まとめ

いかがだったでしょうか?まだまだアイデアベースですが、これらは伊豆大島の資源を活かした魅力的なアイデアです。
私たちの目標は、ただの観光名所を作るのではなく、魅力的な産業を創造してより確かな地域経済を作ること。伊豆大島の土地柄を活かしながら、事業に興味を持った人たちが活躍の場として伊豆大島に関わり、持続可能な人の流れを作ることです。

また、これらの革新的な取り組みの一環として、「ReTALKEN FARM」というプロジェクトを実際に立ち上げています。このプロジェクトは、チケット型のNFTを活用して、オンラインで地元野菜の販売を行うものです。このプロジェクトは大島の野菜購入をキッカケにして、都市にいながら伊豆大島の世界観に触れられる機会を提供します。

そしてWELAGOでは「多様な働き方を生みだし、都市と地方が共存する未来を描く」というコンセプトを掲げ、伊豆大島にあるコワーキングスペースとして、島内・島外の人々の働く場や、新たな出会いを生む環境を提供しています。

最後に、もしこれらのプロジェクトや活動に興味を持たれた方は、ぜひ一度WELAGOにお越しください。伊豆大島の美しさと、ここで生まれる新しい可能性を、共に感じ、共に創り上げていきましょう。

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