WELAGO 2周年イベント「風と鳥がくれたマルシェ」開催レポート

風と鳥が運んだ、特別な一日

2025年6月7日（土）初夏の爽やかな風が吹く中、WELAGOの開所2周年を記念した特別イベント「風と鳥がくれたマルシェ」を開催いたしました。

青空に恵まれたこの日、島内外から450名もの方々が足を運んでくださり、会場は終始和やかで心地よい笑顔に包まれました。ご参加・ご協力いただいた全ての皆さまに、心より感謝申し上げます。

物語を紡ぐ場所として

開所2周年という節目を迎え、これまでのWELAGOを振り返ってみると、数え切れないほどの出会いや交流が生まれてきました。地域を超えて、立場や世代を超えて、様々な個性を持った方々が集い、そこから新たな気づきや学びが芽生える瞬間を何度も目にしてきました。

そんな日々を重ねていくうちに、WELAGOはまるで「みんなの物語を記録する一冊のノート」のような存在に思えてきました。これからも多くの方々をお迎えし、豊かな交流を重ねながら、新しい物語を共に紡いでいく場所でありたい。そんな想いから、今回のイベントではノートをモチーフにしたビジュアルデザインを採用しました。

個性が重なり合う、マルシェの魅力

今回は昨年以上に多くの出店が集まり、会場はより大きな賑わいを見せてくれました。お馴染みの人気店はもちろん、島外からご参加いただいたお店やはじめての出店に少しドキドキされていた方まで、それぞれ思い思いにご参加いただきました。

バラエティに富んだグルメブースでは、地元の食材を使った創作料理から、食欲そそる香りが周囲のお客さんを誘っていたお店、そして、懐かしさと新感覚が同居したようなスイーツまで、様々な味覚を楽しませてくれました。グルメブース以外にも地域資源を活用した体験コーナーやユニークな視点から新たな楽しさを提供していたワークショップブース、そして、店主のこだわりが詰まった魅力的な物品販売まで、多彩な出店が会場に並びました。

普段は異なる場所で活動されている出店者の皆さんが、同じ時間と空間を共有することで、一人ひとりの個性豊かな世界が重なり合い、思いがけない化学反応が生まれます。さらに、お客さんと店主の方々との会話も自然と弾み、商品やサービスの背景にある独自のストーリーに直接触れることで、より深い体験となり、イベント全体の雰囲気が緩やかに変化していきます。

お客さんにとっては、日常では出会えない組み合わせを楽しんだり、そうした交流を通じて新たなコミュニケーションが生まれたり。そんな意外性から生まれる発見や価値との出会いこそが、マルシェの真の魅力だと感じています。

会場を彩った特別な演出

HIDARITEエリアでは、昨年に続き酒井ひかるさんによるライブペインティングが行われました。今回は伊豆大島に自生する植物をシンプルなラインで描くことで、その先に広がるリアルな生態系に興味を向けさせてくれる作品が生まれました。WELAGOを起点に地域の生物多様性を保全・回復させる活動に取り組むとともに、地域文化を継承しながら、地域の人たちと共に新たな文化の醸成にもチャレンジしていきたいと考えているWELAGOが思い描く理念を表現した新たな作品となりました。

また、同エリアに設置されたDJブースからは、会場の雰囲気を盛り上げる心地よい音楽が流れ、訪れる方々の散策をより深く、楽しいものにしてくれました。

そして、緑豊かなWELAGOの自然環境が、これらの演出と見事に調和し、「今ここでしか体験できない特別な時間」を演出する素晴らしい舞台となりました。

世代を超えて共有する喜び

当日は、お子様からご年配の方まで幅広い世代の方々にご来場いただきました。様々な年代の方が同じ空間で笑顔を共有する光景は、私たちにとって何よりも嬉しい瞬間でした。こうした世代を超えた交流こそが、地域コミュニティの絆を深め、今回のビジュアルのテーマにも掲げた「みんなで紡ぐ物語」の原点なのだと感じています。

これからのWELAGOへ

今回のイベントを通じて、WELAGOが持つ無限の可能性をあらためて実感しています。多様な人々が集い、交流し、新たな価値を創造していく場として、この場所が持つ役割の大きさを感じています。

3年目を迎えるWELAGOは、これまで以上に地域に根ざした活動を展開していく予定です。今回のようなマルシェやワークショップの開催はもちろん、地域の課題解決に向けた取り組みや、持続可能な未来づくりに向けたプロジェクトも積極的に進めていきます。

また、島内外の連携をさらに強化し、伊豆大島はじめ東京諸島の魅力を広く発信していくとともに、この場所を訪れる全ての方にとって特別な体験を提供できるよう、スタッフ一同、新たなアイデアを生み出し、挑戦を続けてまいります。

「風と鳥がくれたマルシェ」にご参加、ご協力いただいた全ての皆さま、本当にありがとうございました。またお会いできる日を心よりお待ちしております。