問いが生まれ、未来を描く——WELAGOでの高校生ワークショップ

Report
2025.07.22

この日、WELAGOに集まったのは、港区と大島町、それぞれの地域で暮らす高校生たち。
遠く離れた場所で暮らしているようでいて、実は“海”でつながっている2つの地域の生徒たちが、初めて顔を合わせました。「海洋ゴミ」をテーマに、対話と体験を通じて関わりあうことで、交流を深める。そんな交流事業が大島で行われました。

午前中は、島の浜辺でビーチクリーン。
ゴミを拾いながら、自然と生まれる疑問やモヤモヤ。
「どうしてこんなにゴミがあるの?」「自分たちには何ができるんだろう?」
そんな“問い”を持ち寄って、午後はWELAGOへ移動し、対話の時間がスタート。
まず話してくれたのは、島でカフェを営みながらエコ活動を続けているchigoohagoo(ちぐはぐ)のお二人。

日頃からビーチクリーンやフリーマーケットを通じて、地域の人たちとつながりながら実践していることを、やさしい言葉で丁寧に伝えてくれました。

特に印象的だったのは——
「無理をしない。できることから始めることが、いちばん大事なんです。」

飾らないその言葉に、高校生たちも思わずうなずき、メモを取る手が止まりませんでした。
その後のワークショップでは、WELAGOスタッフによるファシリテーションを通じてリフレクション(ふりかえり)タイムを実施。

「今日は何を感じた?」
「どんな問いが自分の中に残った?」
「相手にどんな問いを持ち帰って欲しい?」

そんな問いかけに応えるように、それぞれが体験したことや感じたことを振り返り、自分の言葉でじっくりと向き合う姿が印象的でした。

高校生たちが真剣に考え、語り合う姿に、WELAGOの空間も静かに応えていたように感じます。
対話を重ねることで思考が深まっていく。場の持つ力を再確認しました。
この場所が、そんな“さまざまな問いがうまれる場所”として、少しでもお役に立てていたのなら、私たちも嬉しい限りです。

未来をつくるのは、きっとこうした「小さな問い」と「他者との出会いから生まれる対話」なのだと思います。

当日の詳しい様子はこちらの記事でもご紹介しています:
「港区×島しょ」海で繋がる都市と島との共創トリップ(ritoku.tokyo)

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